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TDSM、Microsoft Azure基盤を利用した故障予測分析ソリューション

 テクノスデータサイエンス・マーケティング株式会社(以下、TDSM)は3日、日本マイクロソフト株式会社)と、Microsoft Azureを利用したIoT分野で協業すると発表した。それに伴う第1弾として、TDSMが持つ製品や統計解析ノウハウを生かし、Microsoft Azure基盤を活用した故障予測分析ソリューションを提供する。

 今回提供する故障予測分析ソリューションは、IoTデータを分析することで、機器などの異常を検知し故障を事前予測するもの。分析結果だけを提供するのではなく、分析に必要なデータを収集・蓄積、加工し、その結果をレポートとして提供する。

 異常や故障を事前に予測することによって、稼働率の向上や物流/保守要員の効率化が実現するほか、機器の使われ方からニーズや不満を探ることで製品開発へ生かしたり、故障や消耗品の欠品を防止し、顧客満足度を上げて他社製品への乗り換えを防止したり、といった点にも活用できるとした。

 こうした分析に利用するIoTデータは非常に大量になるため、従来のようなオンプレミスでは対応することが難しいが、Microsoft AzureのAzure Event HubsとStream Analyticsにより、膨大な量のデータ処理にも対応可能。また、Microsoft Azureの各種サービスは従量制によって課金されることから、初期投資を抑え、テストも含めてまず試してみることができる。

 さらに、最新の機械学習アルゴリズムを利用可能なMachine Learningや、今後の予定として無限のデータ蓄積が可能なData Lake、データ分析に最適化されたデータソースとしてのSQL Data Warehouseなど、多様なIoTシナリオ、分析シナリオに対応できるサービスを用意しており、ユーザー企業の課題や状況に応じて組み合わせて利用可能な点もメリットとしている。

 なおTDSMでは今後、データ活用として、テクノスグループが得意とするERPや人員リソースと、Microsoft Power BIを組み合わせた「故障予測ダッシュボード」の提供も行い、故障予測分析PDCAをサポートするソリューションとして提供していく予定だ。

石井 一志