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大分県庁、グループウェアを「サイボウズ ガルーン」に移行 全職員1万2000名の情報共有基盤に

 サイボウズ株式会社は25日、大分県庁が、全職員1万2000名が利用するグループウェアとして、エンタープライズ向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」(以下、ガルーン)を採用したと発表した。4月より導入が開始されている。

 大分県庁が「ガルーン」の導入前に利用していたグループウェアでは、アクセスが集中する始業開始や昼休み明け時間にレスポンスが大幅に低下し、利用者の業務に支障をきたしていた。また、庁内の日常的な情報共有にはメールを利用していたものの、容量制限があるため、定期的な削除を行わなければならず、エンドユーザーはメールデータをひんぱんにローカルへ保存する手間が発生していたという。

 そこで、両課題を解決できる新たなグループウェアを検討した結果、「ガルーン」が採用された。選定時に最も重視されたのは、全職員1万2000名のアクセスが集中してもグループウェアを利用でき、業務が滞らないこと。「ガルーン」では1万名以上が同時アクセスしても快適なレスポンスが確認され、これが評価された。

 また、庁内でのやり取りは「ガルーン」の「メッセージ」機能、庁外とのやり取りはメールと、ツールを使い分ける運用に変更することで、メールの容量制限問題を解決できたとのこと。

 さらに、サイボウズと実施した3カ月間の実証実験により、庁内で利用するITシステムへのシングルサインオン(SSO)が実装され、県庁内システムの総合的なポータルを設けられた点でも、「ガルーン」が評価された。

 このほか、「ガルーン」の「スペース」機能に注目し、部門を横断したプロジェクト進行の円滑化も進めているとのことで、特に現在は、マイナンバー制度の導入に向け庁内関係者での議論の場として活用されている。

石井 一志