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PBC、旭化成せんい イタリア現地法人へERP製品「Dynamics NAV」を導入

わずか4カ月での短期導入を実現

 株式会社パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は19日、旭化成せんい株式会社のイタリア現地法人Asahi Kasei Fibers Italia s.r.l(以下、AKFI)へ、MicrosoftのERPシステム「Microsoft Dynamics NAV」を導入したと発表した。AKFIはこれにより、業務の合理化と業績の見える化を実現したという。

 AKFIでは従来、イタリアの会計パッケージと倉庫会社のシステムを利用していたが、売上・請求・入金を管理する程度で、多くの部分が手作業によって行われていた。しかし、ドイツ現地法人との合併を控えており、合併に伴う業務量の増加と、手作業による内部統制面での課題という2つの側面から、業務システムの見直しが迫られていたという。

 そこで、旭化成グループ内で導入実績のある3製品を比較。その中から、短期間導入が可能かつ低コストである点、グループ内で多くの導入実績があり高い成果を上げている点を評価し、グローバル対応ERPであるDynamics NAVを選定した。あわせて、旭化成グループでDynamics NAVの導入を手掛けてきたPBCをグローバルベンダーとして選定し、現地ベンダーとの協力のもとで導入作業を実施している。

 その結果、わずか4カ月での短期導入を実現。AKFIは、販売・在庫・仕入れ・会計の業務を一元管理する統合基幹業務システムとして、運用を開始した。同社では、こうしてERPを導入し業務を合理化したことにより、企業合併に伴って業務量が倍増したにもかかわらず、人員を増加せずに状況の変化に対応できたという。

 さらに今後は、Office 365との連携と、データの有効活用などを計画しているとのことだ。

石井 一志