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リスクモンスター、クラウドのDB基盤を「Oracle Database Appliance」で刷新

20倍の性能向上を実現

 日本オラクル株式会社は10日、リスクモンスター株式会社が、自社の提供する与信管理支援ASP/クラウドサービス向けのデータベース基盤に、データベースアプライアンス「Oracle Database Appliance」を導入したと発表した。このシステムは、1年以上にわたり安定稼働を続けているという。

 リスクモンスターが提供している与信管理ASP/クラウドサービスのシステムは、従来、Oracle Database Standard Editionを利用して構築されていたが、会員数の継続的な増加やデータ量の増大に伴い、ユーザーが閲覧する画面表示の速度が低下するなど、性能面での課題が起こっていた。そこで今回のシステム刷新に際して、今後のサービス成長やそれに伴うデータ量の増加にも柔軟に対応できるよう、上位版であるOracle Database Enterprise Editionを採用し、大幅な性能向上を実現したという。

 さらに基盤としては、迅速かつ低コストでの導入・運用を実現するOracle Database Applianceを利用することで、構築・運用管理の効率化を行った。性能面でも、これまでの課題だった画面表示が改善され、従来は約40~50秒かかっていたものが、2~3秒で完了するようになるなど、約20倍の性能向上を実現したとのこと。

 また、このシステムではあわせて、サーバー障害時におけるデータ保護に対し、Oracle Database Enterprise Editionの機能である「Oracle Real Application Clusters One Node」を、データ増に伴うパフォーマンス改善に「Oracle Partitioning」を、パフォーマンス管理改善のため「Oracle Diagnostics Pack」および「Oracle Tuning Pack」をそれぞれ採用している。

 なお今回のプロジェクトは、リスクモンスター創業時よりシステムの開発・運用管理を担当しているテクマトリックス株式会社が導入プロジェクトを支援した。さらに、Oracle Database Applianceを含むデータベース基盤の構築は、新日鉄住金ソリューションズ株式会社が担当したとのことだ。

石井 一志