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ブラザー、業務向けヘッドマウトディスプレイ「エアスカウター」新モデル
(2015/7/13 13:31)
ブラザー販売株式会社は、ヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」の新製品として、東京大学との共同研究により改良を施した業務モデル「WD-200A」および医療モデル「WD-250A」を発表した。発売予定は、WD-200Aが7月下旬、WD-250Aが10月下旬。
エアスカウターは、ブラザーが2012年6月から販売している業務向けの単眼ヘッドマウントディスプレイ。工場における組立作業支援や、遠隔作業支援、医療支援などの用途を想定している。画面を見ながら両手で作業ができるだけでなく、画面の表示情報と実視野の情報をわずかな視線移動だけで両方見ることができるため、作業効率の向上やミスの防止に貢献できるとしている。
新製品は、東京大学との共同研究により、画像の見やすさや自然な装着感などを改良。高品質な液晶パネルを搭載し、独自の光学設計による明るくシャープな720P(1280×720ピクセル)の高解像度を実現。映し出す映像の奥行を30cmから5mまで自在に合わせられる焦点距離調整機能も搭載し、目の疲れを低減する。
独自のヘッドバンドにより、ずれにくく、自然な装着感を実現。眼鏡をかけた場合でも、裸眼の場合でも同じように装着できる。自在に操作できるフレキシブルアームの採用により、作業姿勢に合わせて最適なポジションにディスプレーを固定できる。
映像インターフェースにはHDMIを搭載し、各種機器との容易な接続が可能。医療モデルでは、HDMIに加えて医療用映像機器などへの接続で汎用性が高いビデオ端子を搭載する。
WD-200Aの本体サイズは、ヘッドディスプレイ一式が266×182.9×28.8mm、コントロールボックスが115×84×28.8mm。ケーブル長は2m。重量はヘッドディスプレイ一式が約145g(ケーブル含む)、コントロールボックスが約190g。内蔵バッテリー駆動時間は約4時間。販売想定価格は25万円前後。
ブラザーは、東京ビッグサイトで7月15日~17日に開催される保健・医療・福祉向けの展示会「国際モダンホスピタルショウ2015」に出展し、エアスカウターの新モデルを展示する。