ニュース

開発者のデスクトップにAPIベースの開発環境を提供する「VMware AppCatalyst」など

テクノロジープレビュー版を提供

 ヴイエムウェア株式会社は23日、クラウドネイティブアプリケーションのビルド、デプロイ、実行に対する企業のニーズに対応する新しいテクノロジープレビュー「VMware AppCatalyst」と「Project Bonneville」を発表した。

 このうちVMware AppCatalystは、APIとコマンドライン・インターフェイス(CLI)で操作できる開発者向けのハイパーバイザー。開発者は、コンテナ化されたマイクロサービスべースのアプリケーションのビルドやテストを実施するために、デスクトップ上に、プライベートクラウド環境を簡単に複製できるという。また、オープンソースの軽量なLinuxコンテナホストProject Photonや、Docker Machine、Vagrantと連携して利用できるとのこと。

 VMware AppCatalystは現在、テクノロジープレビュー段階にあり、Mac OS X向けにコミュニティサイトを通じて無料で提供される。このコミュニティサイトを通じて、参加者は技術詳細に関するフィードバックを提供できるほか、VMware AppCatalystに関するヘルプなどを参照できるとのこと。

 一方のProject Bonnevilleは、DockerコンテナをVMware vSphereプラットフォームへシームレスに統合可能にするもの。仮想基盤の管理者は、新規ツールの導入や追加のトレーニングの必要なく、VMware vCenter Serverなどの既存の運用/管理ソリューションからこのテクノロジープレビューを利用できるとした。

 Docker向けに最適化されているため、Docker Hubからコンテナをダウンロードし、VMware vSphereのInstant Clone機能を活用して、最小限のオーバーヘッドでコンテナを仮想マシン(VM)上で隔離しながら起動させることが可能。Project BonnevilleとInstant Cloneを組み合わせれば、VMごとに1つのコンテナを利用できるレベルにまで、仮想マシンを軽量化できる。また、Windowsなどあらゆるx86ベースのOS上で、Dockerコンテナに対応できるよう開発されているとのこと。

石井 一志