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“医療情報統合基盤”への第一歩に、コニカミノルタが紙カルテの電子化を支援

 コニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社(以下、コニカミノルタ)は12日、医療向けドキュメントソリューション「紙カルテ電子化サービス」を開始した。

 紙カルテの電子化に関わるコンサルティングからドキュメント電子化作業、電子文書管理、外部施設保存と不要文書の廃棄までの一連のサービスをワンストップに提供する。

サービス概念図

 「コンサルティング」では顧客の現状を分析し、どのように運用管理すべきかを提案する。「ドキュメント電子化作業」では電子化作業を代行し、膨大な作業、フォーマットの混在、付箋紙やメモ書きの存在など電子化に伴う煩雑な作業から顧客を解き放つ。ドキュメントは患者の基本情報と照合し電子化されるとともに、検索キーを登録してすぐに探し出せるほか、電子署名やタイムスタンプをつけることで証拠性や真正性を確保するという。

 「電子文書管理」では、診療録電子ファイリングシステム「Smart Cabinet」を活用し、簡単な操作で目的のカルテを素早く探せるように管理。「外部施設と不要文書の廃棄」では原本を決められた期限まで保管し、期限切れで不要になった文書は、個人情報保護のため、確実に溶解する。

紙カルテが電子化されるまでの流れ

 コニカミノルタは「同サービスはこれまで医療機関が蓄積してきた情報資産を有効活用するためのもので、今後、医療情報統合基盤ソリューションを展開するための第一歩と位置づける。コニカミノルタヘルスケアとともに、医療向けドキュメントソリューションを拡充していく予定」としている。

川島 弘之