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社外からの安全な通信を“強制”、アシストが「秘文AE AccessPoint Control」を採用

 株式会社アシストは11日、日立ソリューションズのWi-Fi制御ソリューション「秘文AE AccessPoint Control」を採用したと発表した。

 今回アシストが採用した「秘文AE AccessPoint Control」は、PCやタブレット端末から管理者が許可したWi-Fiアクセスポイントやネットワークのみを利用させることで、セキュアなネットワーク活用を実現するソリューションである。

 インテグレーション事業を広範囲に営むアシストでは、営業担当者や技術者が顧客企業に足を運ぶ機会が多いことから、モバイルWi-Fiルータや公衆Wi-Fi、スマートフォンのテザリング機能を用いて、外出先からPCやタブレット端末より社内ネットワークにリモートアクセスできる環境を従業員に提供している。

 社内規定では、公衆Wi-Fiなどの社外のアクセスポイントを利用する際は、必ずSSL-VPNゲートウェイに接続し、ウイルス対策、URLフィルタリング、アクセスログ取得などが施された社内ネットワーク環境を経由してインターネットに接続するという規定になってた。しかしシステム的な制限が行われていなかったため、ユーザーが不用意にインターネットに直接アクセスして、ゲートウェイでの対策が無効化され、マルウェア感染や情報漏えいが発生するリスクがあったという。

 そこでアシストでは、自社で販売、技術サポートを行っている「秘文AE AccessPoint Control」を運用検証した。その結果、あらかじめネットワーク接続ポリシーを設定しておくことで、「許可したアクセスポイントしか利用させない」「VPN接続以外の通信を遮断する」といった制御が可能なことに加え、従来より社内規定を順守している利用者には一切の負担がないことも確認できたという。また、インストールが数分で完了する点や、設定変更が容易に行える点も決め手になり、2015年1月に採用を決定した。

 採用から半年が経過した現在は、全社員への導入に向け、適用範囲を順次拡大中。アシストではさらに、自社の事例をふまえ、「セキュリティレベルの担保と利用者、管理者の利便性を両立させる製品」として、「秘文AE AccessPoint Control」を積極的に拡販する考えだ。

石井 一志