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物流支援のupr、BIツール「QlikView」で戦略的経営へ
(2015/5/25 12:36)
株式会社アシストとクリックテック・ジャパン株式会社(以下、クリックテック)は25日、ユーピーアール株式会社(以下、upr)が連想型インメモリBIプラットフォーム「QlikView」を導入したと発表した。
uprは、パレット(物品を載せる面とフォークなどの差込口を有する荷役台)を中心とした物流機器のレンタル業を主軸に、全国120拠点で物流サポートを展開している。シンガポールやタイ、マレーシアにも現地法人を設立し、アジア地区での事業も進めている。
そんなuprは、顧客への戦略的な提案、さらなる物流の効率化のために、顧客の動向をとらえる方法として、輸送や保管用パレットのレンタルの主要20品目に関するデータを多角的に見える化するBIツールの導入を検討し、新しい分析基盤として2014年12月にQlikViewの導入を決定した。
業種ごとの売上推移を迅速に可視化し、業界ごとの繁忙期を把握。業種に応じた戦略的な提案をタイムリーに行える点などを評価。ほかにも、見積と売上を連動させて相関関係を把握し、弱点を強化する具体的な営業支援を行ったり、顧客ごとに受注から納期までのリードタイムを可視化し、重点的な納品前顧客フォローを行ったり、顧客のリピート促進を実施できるという。また、経営層がダッシュボードをいつでも参照し、手軽に分析できるため、従来1日がかりで手作業で作成していた経営層向け会議資料が不要となり、業務の効率化も図れるとしている。
特に、さまざまな角度から事業データを可視化し、従来は重視していなかった、分析軸から思わぬ発見を得て次のアクションに生かす、データ活用サイクルの強化に期待している。パレットの新レンタルシステムのカットオーバーは2015年9月を予定しており、そのタイミングで本格的にQlikViewを活用していく計画。まずはERP内の販売データや会計データを対象に分析を進める予定という。