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これは手軽! スマホでアナログ黒板をデジタル化するアプリ「Kocri」
(2015/5/21 06:00)
株式会社サカワと株式会社カヤックは、アナログ黒板をデジタル化するハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」を7月に発売する。
2014年から両社が取り組んでいる「みらいのこくばんプロジェクト」を製品化した、黒板と電子黒板の長所を兼ね備えるハイブリッド黒板アプリ。従来のようにチョークで書きながら、スマホをリモコンにしてプロジェクタから動画・画像も黒板に投影できるようになる。
たとえば、文字・写真・動画・PDFを黒板に投影。「席替えの表も修学旅行の写真やビデオも黒板に写してクラス全員で共有できる」という。もちろん、授業に使う素材を投影することも可能だ。また、スマホのカメラで撮影した動画や写真をリアルタイムに投影できるため、スマホが「どこでも書画カメラ」に早変わり。わざわざ生徒に書画カメラのところまで来てもらうことなく、先生が生徒の机に行き、ノートをパッと撮影して黒板に投影できる。
スマホをリモコンにして授業素材を写せるので、先生が教室の後ろから授業を行うことも可能。スマホをカメラモードにすれば、「教室がライブ会場になる」としている。
授業で使った素材はスマホに自動で保存され、日付から呼び出せる。このため、復習したいときに“先週の黒板”にすぐに戻れる。そのほか、黒板に方眼紙や原稿用紙、楽譜などの線を表示するガイド機能や、2点をタッチするだけで直線を引く機能なども搭載する。
2014年に発表したプロトタイプでは、PCと専用プロジェクタが必要だったが、今回のKocriではアプリを起動し、Apple TVを経由すればどのプロジェクタからでも利用できるという。
現在はiOS端末のみに対応。7月発売をめざし、現在開発中。アプリの価格は5000円となる見込み。一足先に5月20日~22日に東京ビッグサイトで開催中の第6回教育ITソリューションEXPOで参考出展されている。
出展に伴い、(1)Kocriアプリの無償プレゼントキャンペーン、(2)Kocriの機材セット(アプリインストール済みのiPod touchもしくはiPad、Apple TV)を1カ月間無料出試せる体験パックの提供も行う。申し込みは、EXPO会場または公式サイトで受け付けている。