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魚沼市の風景や文化を伝えるアプリ、首都大学東京と新潟県が公開

継続的な地域活性化

 首都大学東京 システムデザイン学部 渡邉英徳研究室と新潟県は4月30日、平成26年度「大学生の力を活かした集落活性化事業」の成果物として、新潟県魚沼市・横根集落の美しい風景と文化を伝えるスマホアプリ「よこねアーカイブ」を公開した。App Store(配信中)またはGoogle Play(5月中に配信予定)から無料でダウンロードできる。

 よこねアーカイブは、高齢化の進む山里の魅力を世界に伝え、継続的な地域活性化の実践として、首都大学東京と新潟県が共同研究したアプリ。

 地図上のアイコンをクリックすると、住民から寄せられた思い出の写真、集落の現在の風景、そして民族文化を撮影した映像を閲覧できる。加えて現地においては、GPSおよびAR(拡張現実)技術を用いて、写真や映像をスマホカメラの視野に重ね合わせて表示できる。

 アプリ制作においては、首都大学東京の学生チームが集落を複数回訪問し、住民とワークショップを開催。50代~70代の参加者による「紙地図による写真と記憶の共有」、子どもたちによる「世界に伝えたい『もの・場所・こと』の撮影」が行われた。その成果物をアプリとして公開することで、地域内で「人と人とのつながり」「人と技術のつながり」を生み、継続的な地域活性化の一助となることを企図しているという。

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思い出の写真、集落の現在の風景、民族文化を撮影した映像を閲覧
蔵王神社からの景色

川島 弘之