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埋もれがちな公共機関の求人情報、在宅主婦ワーカーが掘り出して掲出

「官公庁で働こうねっと」うるるがサイト開設

官公庁で働こうねっと

 株式会社うるるは22日、官公庁・自治体、外郭団体などの公共機関に特化した求人情報をクラウドソーシングリソースを使って収集し、無料で提供する求人情報サイト「官公庁で働こうねっと」をオープンした。まずはβ版として、東京都に所在する約350機間のWebサイトに公開された求人情報を提供する。

 公共機関の求人情報の多くは、その機関のWebサイトのみに公開され、民間の求人媒体やハローワークなどに掲載されることが少ない状況で、人気のありそうな求人も人目に触れず、機会損失になっているという。また、公共機関は求人広告費を削減する場合も多く、一般の求人サービスでは掲載情報数に地域差があり、求める情報にたどり着くのが困難だった。

 クラウドソーシングリソースを活用した官公庁・地方自治体の入札情報サービス「NJSS」を展開するうるるが、同じスキームを用いて、公共機関のばらつきのある求人情報を収集し、ネット上で検索できる「官公庁で働こうねっと」を開発。うるるが運営するクラウドソーシングサービス「シュフティ」に登録する在宅ワーカーを、それぞれの公共機関のサイトに割り振り、定期的にサイトから求人情報を収集・精査する。公共機関にとっては、これまで通り情報を告知するだけで、「官公庁で働こうネット」が求人情報を集約するため、より多くの人に情報を告知できるという。一方、求職者は無償で利用し、エリア・機関ごとに絞り込める。

 求人情報は、公務員資格が不要な非常勤職員、任期付職員やアルバイト・派遣、あるいは外郭団体の常勤雇用などの資格を必要としない業務から、有資格職、ならびに研究機関のような専門的な業務まで幅広く収集。まずはβ版として、都内約350の公共機関を収集対象とし、月間1000件以上の求人情報提供を想定する。

 今後はサイト内の検索性を高めながら、年内に全国5500機関に対象を広げ、ユーザー会員数10万人を目標に拡大させていく方針。

川島 弘之