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「Microsoft Lync」を外線でも利用可能に、FNETSが周辺機器を提供

 富士通ネットワークソリューションズ株式会社(以下、FNETS)は20日、企業向けコミュニケーションツール「Microsoft Lync(4月からSkype for Businessに名称変更)」において、内線・外線通話機能を統合するために必要な音声ゲートウェイ装置およびIP電話機の販売を開始した。Lyncを活用した「統合コミュニケーションソリューション」を提供している同社だが、今回の製品群により、音声系ソリューションの拡充を図るとしている。

 Lyncは、社内環境の中で、各自の端末を利用してプレゼンス(在席管理)表示、IM(インスタントメッセージ)、ビデオ通話などのリアルタイムコミュニケーションを実現するツール。今回販売する周辺機器と、LyncのVoIP外線通話機能「Lync エンタープライズボイス」を接続することで、社内の通話だけでなく外線通話にも使えるLyncクライアントとして自分の端末を利用できる。

 新たに提供開始するのは、Sonus製の音声ゲートウェイ装置「SBCシリーズ」、およびポリコム製IP電話機「Polycom VVXシリーズ」。

 SBCシリーズでは、大規模な拠点向けの「SBC2000」と小規模向け「SBC1000」を取り扱う。PRI/BRI/アナログなど多様な公衆網のインターフェイスに対応するほか、WAN がダウンした場合でも、Lyncクライアントによる発着信通話を継続することが可能という。

SBC2000

 Polycom VVXシリーズでは、エントリーレベルからタッチパネルUIを搭載したハイエンドモデルまで、計6モデル(VVX 300/310/400/410/500/600)をラインアップ。Lync認定のIP電話機として、オフィス環境に合わせて柔軟に設置できるとのこと。

VVX 300/310
VVX 600

 今後、通話録音機能、利用レポーティング機能など管理者向けマネジメント機能を拡充する考え。関連ビジネス全体で今後3年間に12億円の販売をめざす。

川島 弘之