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NECが小売業向け分析サービス、適正な受注で商品廃棄を削減

 日本電気株式会社(以下、NEC)は10日、ビッグデータ分析技術を用いて適正な受注を実現する「日配品需要予測ソリューション」を発売した。

 コンビニや食品スーパーなどの小売業向けに、ビッグデータ分析技術を用いて弁当や惣菜などの日配品の販売数を高精度に予測し、適正な発注を実現する。

日配品需要予測ソリューション イメージ図

 背景にあるのは、コンビニや食品スーパーなどの小売業において、弁当や惣菜などの賞味期限が短い日配品の廃棄や在庫切れによる販売機会損失という課題。そのほか取り扱われる日配品は多種多様で、日々の販売数には気象・カレンダー・イベントなどのさまざまな要因が複雑に影響する。これらの予測や発注数の決定は、従業員の経験に依存する部分が多いのだという。

 新ソリューションは、NECのビッグデータ分析技術「異種混合学習技術」を活用し、店舗の過去の販売実績や商品廃棄数、気象予報、カレンダー情報、イベント・キャンペーン情報など多様なデータの相関関係を解析することで、日配品の商品ごとの販売数を高精度に予測する。さらに予測数と店舗の在庫数・納品予定数をもとに適正な発注数を算出するのが特長だ。

 これにより、データ分析の専門家や仮説検証ノウハウがなくとも適正な発注を実現し、日配品の廃棄削減や在庫切れ防止、発注作業の効率化に貢献。実証実験を行った結果、過去13カ月分の配倍実績などを基に3日先までの販売数を高精度に予測し、日配品廃棄を約40%削減できたという。

 価格は5000万円から(100店舗導入の場合)。2018年度までに2万4000店舗への導入をめざす。

川島 弘之