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AWS Configが東京リージョンで利用可能に

インフォサイエンスのLogstorageとも連携対応

 Amazon Web Services(AWS)は7日、リソース管理/監査のマネージドサービス「AWS Config」の機能強化を発表した。従来対応していた4リージョンに加え、新たに東京やシンガポール、ブラジルなど5つのリージョンで利用可能になったほか、通知機能の改善などが行われている。

 AWS Configは、AWS上のリソースの構成情報を管理するサービスで、AWS上のリソースのスナップショット、構成変更履歴データの取得が可能になる。2014年11月のイベント「AWS re:Invent」で発表され、これまでは米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アイルランド、シドニーの4リージョンで提供されていたが、今回より東京を含む5つのリージョンでも利用可能になった。

 またAWS Configでは、サポートされているAWSリソースへの構成変更を検知するたびに、Amazon Simple Notification Service(SNS)による通知を行えるが、これらの変更通知をタイムリーに受け取るために、電子メールサブスクリプションを作成、選択できるようになっている。

 この機能において、メールクライアントからフィルタ、操作をしやすくするために、メールメッセージを改善した。現在は、件名にリージョン、リソースタイプ、リソースID、変更タイプ(作成、更新、または削除)、およびAWSアカウントIDが含まれているとのことだ。

 さらに、パートナーであるインフォサイエンスが、自社の統合ログ運用システム「Logstorage」のオプション製品として、「Logstorage連携パック for AWS Config」を4月8日より販売開始した。これを利用すると、AWS Configが記録したリソースのスナップショットや構成変更履歴をLogstorageに収集し、分析・レポートを行うことができる。

 具体的には、構成変更履歴を自動的に収集し、Logstorage上で検索・分析を行えるほか、構成スナップショットを視覚的にわかりやすく図示し、一目でAWSの構成を把握できるようにするとのこと。

 Logstorage連携パック for AWS Configの価格は10万円(税別)で、別途Logstorage本体が必要になる。

石井 一志