キリングループ、国内のPC約1万4000台をシンクライアント化

　日本アイ・ビー・エム株式会社（以下、日本IBM）は23日、株式会社NTTデータと協業し、キリングループのPC約1万4000台を、仮想デスクトップ環境によるシンクライアントへ移行したと発表した。2014年9月に全PCの刷新が完了し、すでに運用を開始している。

　キリングループでは、持ち株会社であるキリンホールディングも含め、国内の販売会社などの関連会社も含めて47社、200を超える拠点でPC約1万4000台を業務で利用していた。しかし従来のPC環境では、情報漏えいのリスクを回避するために、社外での利用に制約があったという。そこで、アプリケーションやデータをユーザー側で保持しないシンクライアント環境に移行することで、セキュリティの強化とユーザーの利便性向上を実現した。

　また運用面では、セキュリティパッチの更新などを個々のユーザーが実行する必要がなくなることで、業務の効率化を図れ、さらにシステム全体としては、一括した運用管理が確実にできるようになったとのこと。

　なお今回は、キリンビジネスシステム株式会社がキリングループ全体のIT戦略を担当したほか、NTTデータが全体を統括し、日本IBMがシステムを構築している。