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日立Solの従業員健康管理SaaS、汎用業務を基本サービス化して導入容易に

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は、産業医・保健師向け「従業員健康管理クラウドサービス」最新版を4月1日から提供する。最新版では、導入企業の産業医や保健師のニーズやノウハウを反映し、汎用的でよく利用される機能を基本サービスとしてまとめた。

 検診対象者の抽出から検診予約、面談対象者の抽出、面談スケジュールの設定・通知、帳票出力まで、産業医や保健師の業務を効率化するSaaS型サービス。2012年4月から提供しているが、従来は導入にあたって、あらかじめ用意される必須機能を基に企業ごとに不足している機能を開発していたため、導入費用・期間の削減が課題だったという。

 一方、累計で8万人を超える従業員の検診結果情報を管理するなど、ユーザー数は増加。そこで得たノウハウを生かし、一連の業務において汎用的でよく利用される機能を基本サービスとしてまとめたのが最新版の特長となる。

 これにより導入はスムーズとなり、従来比で約1/5の費用と約半分の期間で導入可能になったとしている。今まで通り、特有の業務へのカスタマイズにも応じる。

 加えて、大規模ユーザーへの導入実績によるノウハウを生かしたグループ会社や複数拠点での運用機能を追加。グループ会社間での異動・転籍などでは転出元から転出先へ健康情報の申し送り業務が発生するが、同サービスではクラウド上で健康情報を一元管理しているため、システムに異動情報を登録するだけで申し送りできるという。

 期待される効果としては、情報の入力・管理を一元化することで業務の二度手間を解消するなどの業務負荷軽減、クラウド利用による導入・運用コストの削減、人事情報は社内サーバーで健康診断結果は同サービスで分離して管理することによる情報漏えいリスクの低減、などを挙げている。

 税別価格は、初期費用が個別見積もり。月額費用が10万円(基本月額料)+50円/人(従量月額料)。

 労働安全衛生法に基づき、常時50人以上の労働者を雇う事業所においては、産業医を専任することが義務付けられている。職場環境の改善や労働者の健康維持管理に従事する役割を担っているが、人事情報と健康管理情報の照合や紙帳票類の出力・整理などに多くの時間を割いているのが現状という。