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米Dropbox、ビジネス向けDropboxにグループ機能を追加

 米Dropboxは5日、ビジネス向けDropboxの管理機能として「グループ機能」の提供を開始した。

 グループ機能は、Dropbox内にチームを作成してメンバーリストを管理し、グループのメンバーに対して特定フォルダーへのアクセス権限を与えられる。グループ全体で情報を直接共有できるため、メンバーを個別に追加する必要がなくなり、グループに追加された新しいメンバーは、グループが招待されているすべての共有フォルダーに自動的に追加される。編集または読み取り専用権限を付与することで、管理者が共有したアイテムに対するグループ全体の権限を管理することもできる。

グループ設定の画面

 Dropboxでは、グループ機能は企業ユーザーから特に要望の多かった機能の1つだとして、2014年11月から行っている先行アクセスプログラムを通じてすでに1万2000社以上の企業が利用していると説明。利用企業からのフィードバックを得て、今回、正式サービスとして提供を開始した。

 また、新たに「グループAPI」の提供も開始。ビジネス向けDropboxのグループと、既存のITシステムとの統合が可能になり、CloudLock、Netskope、Bitium、Elastica、OneLogin、Okta、Ping Identity、Centrify、Skyhigh、Microsoft AzureといったID管理プロバイダーやDLPプロバイダーが、チーム管理を強化する管理者向け統合機能の構築に着手しているという。

 さらに、新しいグループAPIにより、Active Directory(AD)ソリューションやLDAPソリューションとビジネス向けDropboxを直接統合することができ、Dropbox内のグループとADおよびLDAPのユーザーデータを同期できるようになると説明。今後数カ月の間に、グループAPIに基づくターンキー方式のAD同期機能をリリースする予定としている。

三柳 英樹