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神奈川県の寒川町議会、クラウド型情報共有サービス「moreNOTE」を導入

年間10万枚の紙資料のペーパーレス化目指す

 富士ソフト株式会社は19日、神奈川県高座郡寒川町が、議会運営の文書共有基盤としてスマートドキュメントサービス「moreNOTE(モアノート)」のクラウド版を導入したと発表した。2月の議会より利用開始されている。

 寒川町議会では、年間約10万枚の紙資料で議会を運営しており、ペーパーレス化が大きな課題になっていたという。そこで2014年1月より、タブレット端末を活用したペーパーレス化の検討を本格的に開始。約1年かけて実証実験などを行った結果、安全性を確保しながらペーパーレス化を行えること、業務効率化が見込まれることなどから、moreNOTEの導入を決めたという。

 導入規模は、議会が25ID、執行部が23IDの合計48ID。 会議のペーパーレス化や、従来は紙ベースだった資料の電子化によって、資料作成にかかわる各種コストが削減されたほか、情報共有のスピードアップ、事前資料閲覧による会議進行のスピードアップなどが見込まれているとのこと。ひいては、議会活動の質の向上と議会運営の効率化につながると期待されている。

 なお、当面はmoreNOTEと紙資料との並行運用となり、年内中の完全ペーパーレス化を目指して取り組みを進めるとのことだ

石井 一志