ニュース

NTTスマートコネクト、サービスインフラをNutanixの仮想化向け統合アプライアンスで構築

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は13日、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)のサービスインフラを構築したと発表した。米Nutanixのコンバージド・アプライアンス「Nutanix Virtual Computing Platform」を利用し、ストレージのパフォーマンス改善と拡張性の向上を実現したという。

 ハウジング、ホスティング、ストリーミングを中心としたクラウドサービスなど、さまざまなサービスを提供するNTTスマートコネクトでは、パフォーマンス向上や柔軟な使い方など、サービスに対するユーザーの要望も多様化している。

 そこで、サービス開発から提供までの時間を短縮し、容易に拡張できるインフラの構築を検討していたが、従来の環境では、仮想サーバーの増加に伴ってサーバーとストレージ間のネットワークに負荷が集中していまい、ストレージのパフォーマンスを保ったままでサービスを拡張することが難しかったという。

 NTTスマートコネクトが採用したNutanix Virtual Computing Platformは、サーバーとストレージが統合された仮想化基盤アプライアンス。サーバーとストレージが統合されているため、サービスのボトルネックとなるネットワークの負荷が解消されるほか、分散してデータを補完する独自ファイルシステム「Nutanix Distributed File System(NDFS)」とあわせて、ストレージのパフォーマンス改善と柔軟な拡張性を実現しているという。

 また拡張にあたっても、新しく追加された筐体を自動で検出し、既存システムに影響なくシステムの拡大可能。小規模からのスモールスタートにも対応するので、ユーザーごとのニーズに応じたサービスを個別に提供できるとした。

 今回のシステム構築では、CTCがNutanix Virtual Computing Platformを含めたインフラ環境を構築し、保守サポートサービスを提供している。また、今後の計画的なサービス拡大を視野に、NTTスマートコネクトと共同で検証用環境を準備し、性能検証、拡張可能な範囲やパフォーマンスの変化などを検証したとのこと。

石井 一志