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SRA OSS日本支社、PostgreSQL向けミドルウェア「pgpool-II」のサポートサービス

 SRA OSS 日本支社は3日、オープンソースデータベースPostgreSQLの多機能ミドルウェア「pgpool-II」のサポートサービスを、同日より開始したと発表した。サービスは、ヘルプデスク、障害対応、情報配信、ナレッジ・データベースなどから構成され、開発者が在籍する企業ならではの、高品質なサービスを提供するという。

 pgpool-IIは、PostgreSQL系データベースとともに利用する多機能ミドルウェアで、BSDライセンスのオープンソースソフト(OSS)として公開されている。もともと、同社の日本支社長である石井達夫氏が個人プロジェクトで開始し、現在もPgPool Global Development Groupコミュニティのコミュニティリーダーを務めている経緯から、SRA OSS社員が積極的に開発を行っている。

 機能面では、コネクションプーリング、レプリケーション、負荷分散、接続数のコントロールといったことが可能で、PostgreSQL系データベースと組み合わせて利用すると、スケールアウト構成や高負荷システムに対応できるという。

 SRA OSSでは従来、「PostgreSQL/PowerGresサポート&保守サービス」の中の、PostgreSQLサポートのオプションとしてpgpool-IIのサポートも行ってきたが、近年では、データベースエンジンにSRA OSSのPowerGresや米EnterpriseDBのPostgres Plusと組み合わせて利用するケースが増えてきたとのこと。そこで、データベースは別途サポート契約があるユーザー向けに、pgpool-II部分のみのサポートを提供することにした。

 今回提供する「pgpool-IIサポートサービス」は、ビジネスタイム(SRA OSS営業日の9時~12時、13時~19時)契約のほか、プレミアム(24時間365日)契約を用意。pgpool-II開発者を抱えるSRA OSSならではの、パッチ提供サービスを標準で提供するとのこと。

 対象ソフトはpgpool-II 3.0以降(パラレルクエリ機能を除く)とpgpoolAdmin 3.0以降、公式インストーラ(installer2-*)で、利用するデータベースがPostgreSQL、PowerGres、Postgres Plusの場合にサポート対象となる。

 対応プラットフォームは、Red Hat Enterprise Linux AS/ES(x86/x86_64 4.0以降)、CentOS(x86/x86_64 4.0)以降、Ubuntu(x86/x86_64) 12.04 LTS以降のLTS バージョン、Docker 1.0以降のDockerコンテナ。

 年間の価格は、ビジネスタイムが40万円(税別)、プレミアムが80万円(税別)で、インシデント数は無制限となっている。

石井 一志