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FJMが中小向け業務クラウドサービス――環境構築やVPN、サポートもセットに

 株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)は23日、仮想プライベートクラウドサービス「FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaS」において、ITインフラ基盤を手軽に利用できる「FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaS Type-A」(以下、AZCLOUD IaaS Type-A)を追加し、同日より提供を開始する。価格は、月額6万5000円(税別)から。

 「AZCLOUD IaaS Type-A」は、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud A5 for Microsoft Azure」のクラウド基盤と、環境構築サービス、インターネットVPN回線、運用サポートをセットにしたもの。クラウド基盤に加えて、コンソール操作、仮想サーバー構築、OS構築などの環境構築サービスをFJMが提供することにより、複雑なクラウド基盤の操作スキルがなくても、OS環境やアプリケーションを利用できるという。また、ユーザーの既存システムの移行もFJMが対応するため、スムーズに行えるとのこと。

 クラウド環境は既存システムのバックアップとしての利用も可能で、有事の際の早期稼働を実現。Windows Server 2012の機能であるHyper-Vレプリカを用いれば、クラウド上にレプリカ環境の構築も行える。

 なお、基本サービスは毎月1TBのネットワーク利用料やサポート費用を含む月額定額制を採用しており、仮想サーバーやディスクの増設にも対応する。

 あわせて今回、この基盤上ですぐに利用できる「FUJITSUインフラ構築サービスAZBOX Hyper-V 構成済みアプリケーション(VHD)」のクラウド版を提供。これによりシステム構築作業の手間が簡素化され、短納期・低コストで業務システムの導入が可能になる。ラインアップとしては、「GLOVIA smart きらら会計(PKG版)」「GLOVIA smart きらら人事給与(PKG版)」「SKYSEA Client View」「サイボウズ Office 10 VHD」などを提供。富士通製のアプリケーションについては、月額ライセンスモデルでの利用も可能という。

石井 一志