ニュース

AOKIグループがクラウドソーシング積極活用、「共創」促進へ

クラウドワークスと業務提携

 株式会社クラウドワークスは1日、株式会社AOKIホールディングス(以下、AOKI HD)と業務提携し、AOKIグループの株式会社AOKI、アニヴェルセル株式会社、株式会社ヴァリックの3社とクラウドソーシング活用を促進する共同プロジェクトを開始すると発表した。

 具体的には、AOKIグループ全社によるクラウドソーシング活用を促進する。ファッション事業を展開するAOKIでは、2014年8月からクラウドワークスのマーケティング部門と連携してクラウドソーシングの試験運用を開始。スーツを初めとしたファッション商品のネーミング案の募集や企業スローガンのアイデア募集、衣料品に関する利用動向調査などを実施してきた。ブライダル事業を展開するアニヴェルセルやエンターテイメント事業を展開するヴァリックでも、デザイン募集やネーミング募集を実施。これらを経て、9月からAOKI HDの全グループでクラウドソーシングの活用を開始した。

 AOKI HDのクラウドソーシング導入目的は、オープンイノベーション・共創文化の創出。企業スローガンの募集などをはじめ、従業員の中での創意工夫にとどまらず、クラウドソーシングという新たなプラットフォームを通じて意見やアイデアを募ることで、オープンイノベーションを促進していく。

 また、リソース分散を抑えた機動的な事業展開も実現へ。企業が新規事業を展開する上で、既存事業と新規事業への人材配分が課題となるが、事業展開の規模やスピードに応じて、クラウドソーシングで企画人員やデザイナーといったスキルを持った人材を全国から調達することで、既存事業の戦力減を防ぎながら、新規プロジェクトを機動的に進められるようにするという。

 今後、AOKIグループとクラウドワークスでは、相互に連携しながらクラウドソーシングの活用領域を広げ、キャンペーン用アプリの開発や、製造業・建築業を対象にしたクラウドソーシングプラットフォーム「メイカーズワークス」を通じたファッション商品デザインなど、製造・プロモーションの領域でも積極的にクラウドソーシングを活用していく考え。

川島 弘之