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英国の保険会社がSASでデータ分析、“保険金詐欺”対策などに

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS Japan)は21日、英国の保険会社Zenith InsuranceがSAS製品を導入したと発表した

 Zenith Insuranceは、Markerstudy Group傘下で個人向けの保険に特化した保険会社。顧客からの保険金請求に対し、より適切かつ効率的な意思決定を導くために、SAS製品を採用した。

 具体的に、IT部門とビジネス部門のコラボレーションを主眼において設計された統合プラットフォーム「SAS Data Management」、BIプラットフォーム「SAS Enterprise BI Server」、ポイント&クリック操作、メニュー、ウィザード形式で分析結果をレポートする「SAS Enterprise Guide」を導入。

 SAS導入以前は、クレーム・ハンドラー(保険金請求処理担当)、営業担当者、経営陣などのデータを活用する80人の要望に、8人の専任チームが対応していた。今では12人のチームで300人以上のニーズに対応している。

 Markerstudy Groupが2010年にZenith Insuranceを買収した際、Zenith Insuranceには5種類以上もの異なるデータシステムが存在していたが、単一のデータウェアハウスにすべてのデータを移管し、単一のプラットフォームに統合したことで、この少人数体制が可能となった。。

 今まではサイロ化されていたデータの品質が改善され、レポーティング精度が向上した。これにより、迅速な承認による顧客満足度の向上や不正請求の可能性についての詳細な調査など、保険金請求への処理に対するより迅速な意志決定が可能になったという。

川島 弘之