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マイクロソフト、「予防的処置」としてMS14-045などのアンインストール推奨

 マイクロソフトが8月13日に公開したWindows更新プログラムが原因で、コンピューターの異常終了や起動失敗などが発生している問題で、対処方法が新たに発表された。

 これは18日に、マイクロソフトの日本のセキュリティチーム公式ブログで追記された情報だ。

 それによると、「現在、Windows Update / Microsoft Update / 自動更新経由でのこれらの更新プログラムの配信は停止しています。なお、これらの更新プログラムをインストール後、特に問題が発生していないコンピューターでも、予防的処置のために、これらの更新プログラムをアンインストールすることを推奨します」としている。

 これまで問題発生時の復旧方法は示されていたが、問題が発生していない環境での対処については明確にされていなかった。

 この予防的処置によってアンインストールが推奨されている更新プログラムは以下の4つ。

・2982791[MS14-045]カーネルモードドライバーのセキュリティ更新プログラムについて(2014年8月12日)
・2970228 Update to support the new currency symbol for the Russian ruble in Windows
・2975719 August 2014 update rollup for Windows RT 8.1, Windows 8.1, and Windows Server 2012 R2
・2975331 August 2014 update rollup for Windows RT, Windows 8, and Windows Server 2012

 なお、インストールされた更新プログラムは、「コントロールパネル」>「プログラム」>「プログラムと機能」>「インストールされた更新プログラム」の画面から見つけられる。この画面から、該当する更新プログラムを選択し、アンインストールできる。

 さらに日本のセキュリティチーム公式ブログでは追加情報として、今回の不具合によりコンピューターの起動に失敗する場合の復旧方法として、まずはDVDなどのインストールメディアを使用してスタートアップ修復やシステムの復元を行う方法を実施するよう案内された。この作業で復旧できない場合に、これまで発表されていた復旧方法(セーフモードで起動し、コマンドプロンプトやレジストリエディターから操作を行う)を実施するよう案内している。

 また、米MicrosoftのMicrosoft Security Responce Center(MSRC)公式ブログで日本時間8月19日6時過ぎに、8月の月例パッチについて定例のQ&Aウェブキャスト動画が公開されたが、ここで新しい情報は提供されなかった。

 このブログ投稿時点でMSRCはこれまで通り「私たちは、最近の更新に関連したいくつかの問題を認識しており、修正に取り組んでいる。詳細については、KB2982791を確認して欲しい」とコメントするにとどまっている。

 なお、この技術情報「KB2982791」は日本時間8月18日時点から特に進展はなく、日本のセキュリティチーム公式ブログの情報が現時点で最も詳細に説明していると言えそうだ。

青木 大我 taiga@scientist.com