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日立システムズ、Trend Micro Deep Securityのリモート運用・監視サービス

 株式会社日立システムズとトレンドマイクロ株式会社は5日、クラウド環境向けセキュリティ対策分野で協業し、その第1弾として、トレンドマイクロの総合サーバーセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security」のリモート運用・監視サービスを、日立システムズが同日より提供開始すると発表した。

 具体的には、日立システムズのセキュリティソリューション「SHIELD」で提供されている「SHIELDセキュリティデバイス監視サービス」において、サービス対象にTrend Micro Deep Securityを追加する。

 SHIELD セキュリティデバイス監視サービスは、ユーザー企業のITシステム上にあるファイアウォールやIPSといったセキュリティデバイスを、日立システムズのSOC(Security Operation Center)からリモートで運用・監視するサービス。一方のTrend Micro Deep Securityは、サーバーのセキュリティに求められる、脆弱性対策、ファイアウォール、変更監視、セキュリティログ監視、ウイルス対策といった機能を1つに統合したソリューション。サーバー上のOS/アプリケーションの脆弱性を突く攻撃パケットを検知し、仮想パッチを用いて防御する機能なども提供している。

 今回、Trend Micro Deep Securityの環境がSOCからの管理対象となったことで、分散したITシステムのセキュリティ対策についても、均一的なポリシーの適用が可能になる。また万一、ユーザー企業自身では対処できないような事象・セキュリティリスクが発生した場合は、SOCのセキュリティアナリストや緊急対応チームによるセキュリティ対策サービス「SHIELD110」も提供可能とした。

 価格は、月額が1万4000円(税別)から、初期費用が個別見積もり。日立システムズでは、このサービスをクラウド利用者向けソリューションとして積極的に拡販し、2015年度末までに1000社への導入を目指すとしている。

 さらに今後は、セキュリティログ監視やウイルス対策といったTrend Micro Deep Securityが持つさまざまな機能や、標的型サイバー攻撃対策に有効な「Deep Discovery」など、トレンドマイクロのセキュリティ対策製品と連携したサービスについても、順次提供していく予定だ。

石井 一志