ニュース

エクイニクス、クラウドやネットワークを相互に結び付ける「Cloud Exchange」

 エクイニクス・ジャパン株式会社(以下、エクイニクス)は25日、クラウドサービスをはじめとするさまざまなサービスを相互に結びつける「Equinix Cloud Exchange」を、7月1日よりアジア太平洋地域で提供開始すると発表した。

 Equinix Cloud Exchangeは、複数のクラウドサービスやネットワーク、ITサービスを相互に結びつけて提供するサービス。世界中のクラウドとネットワークに、シームレスかつオンデマンドな直接接続を提供し、クラウドサービス提供者・利用者間のハイパフォーマンスなプライベート接続を実現する。

 これによって企業は、エクイニクスのIBXデータセンター内で事業者に直接接続し、その目的を達成できるようになるとのことで、従来のインターネットを介したクラウドへのアクセスを回避し、信頼性の強化や性能の向上などが図れる点がメリット。Equinix Solution Validation Centerでの実証実験では、インターネットを通じたクラウドアクセスと比較し、ダイレクトアクセスの処理能力が147%にまで向上したという。

 また、Equinix Cloud Exchangeが提供するポータルとAPIにより、マルチクラウドサービスへの接続管理の手順が簡素化されるのも特徴。このポータルとAPIを活用し、Equinix Cloud Exchangeを介してサービス提供者に自動的にエンドツーエンドの回線を確保するできるので、ほぼリアルタイムで仮想サーキットの割り当て、監視、設定が可能になるとしている。

 なお今回のサービス提供により、Equinix Cloud Exchangeは香港、シンガポール、シドニー、東京を加え、全16カ所での展開となる。

石井 一志