ニュース

NTTデータ先端技術、高い可用性を備えたバックアップストレージサービス

 NTTデータ先端技術株式会社は24日、バックアップストレージサービス「Storage Spaniel」を7月1日より提供開始すると発表した。

 Storage Spanielは、クラウド上にデータを分散収容するバックアップストレージサービス。Cleversafeのオブジェクトストレージ技術を利用しており、一部が機器障害や不慮の災害などで失われても再現できる信頼性と、利用しやすい価格を両立されているのが特徴という。

 具体的には、まず、データを情報分散アルゴリズムによってバイト単位に変換・分割される。分割されたデータ(スライス)は、それぞれ別のディスクやロケーションに分散格納されるが、現状でストレージ総数の1/3が災害などで停止しても、残ったスライスからデータを読み出せる高い可用性を持つとのこと。データセンターはNTTグループの国内データセンターを利用している。

 利用にあたっては、インターネット回線があれば特別なインフラ投資は不要で、申し込みから5営業日で利用を開始できる。接続方法はAmazon S3互換のAPIやWebDAVといった方式に対応し、別途ゲートウェイアプライアンスを購入すれば、CIFS、NFS、iSCSIなどでの接続も可能とした。容量の拡張も、TB単位からPB単位まで広く行える。

 価格例は、10TBの場合で月額20万円(税別)、50TBの場合で月額100万円(税別)など。別途、インターネット回線費用や3万円(税別)の初期費用がかかる。また追加容量は10TBごとに月額20万円(税別)、追加工事費2万円(税別)が必要となる。なお、クラウドストレージではデータを引き出す際に容量に応じた追加費用が発生する場合があるが、このサービスではそうした料金は発生しない。

石井 一志