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AWS、「Amazon EBS」にSSDベースの新ボリュームタイプを提供

 Amazon Web Services(AWS)は17日(米国時間)、Amazon EC2のストレージオプション「Amazon Elastic Block Store(EBS)」において、SSDを利用した「General Purpose(SSD)」ボリュームタイプを提供開始した。

 「General Purpose(SSD)」は、低コストで、多くのワークロードに対する性能を満たせるように設計されたボリュームタイプ。中小規模のデータベース、開発およびテスト、ブートボリュームなど、さまざまなワークロードで利用できるという。

 具体的には、最大3000IPOSまでバーストし、設定されたストレージ1GBあたり、最低3IOPSの性能が出るように設計されているという。可用性は、ほかのEBSボリュームタイプと同様に99.999%を提供する。

 また新しく作成されたSSDベースのボリュームは、起動時の30分間、最大3000IOPSのバーストが割り当てられるため、LinuxでもWindowsでも非常に高速な起動を行えるとのこと。同社のテストによれば、典型的なLinuxの起動には約7000I/O操作が、Windowsの起動には約7万I/O操作が必要となるが、HDDベースの「Magnetic」ボリュームから同容量の「General Purpose(SSD)」ボリュームに変更することで、Windows 2008 R2の典型的な起動時間が、おおむね50%短縮されるとした。

 価格例は、アジアパシフィック(東京)リージョンの場合、プロビジョニングされたストレージ1GBあたり月0.12ドル。

 なお、すでに提供されているSSDベースの「Provisioned IOPS(SSD)」ボリュームは、必要とする性能を、もっとも予測可能で一貫して提供できるため、要求の厳しいI/O集中型のトランザクションのワークロードや、大規模なデータベースに適しているとのことだ。

石井 一志