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IIJ、ソーシャルアプリ事業者向けクラウドのラインアップを拡充

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、ソーシャルアプリ事業者向けにハイスペックなサーバー環境を低価格で提供するクラウドサービス「IIJ GIOソーシャルアプリ支援ソリューション」を構成する「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」および「IIJ GIO専用サーバサービス」において、6月17日にラインアップを拡充する。仮想サーバー、ロードバランサー、専用サーバーのスペックを増強した品目を追加することで、メモリを要するアプリの迅速なデータ処理を支援する。

 手軽に導入できるオールインワンパッケージ型クラウドサービス「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」では、仮想サーバーと、ファイアウォール+ロードバランサー(FW+LB)オプションに、それぞれ新品目を追加する。

仮想サーバーに大容量メモリ・広帯域モデル

 仮想サーバーには、最上位のスペックとなる「V240/HM」を追加。これまで最高スペックだった「V240」に比べ、メモリおよび帯域の上限を約3倍に増給している。具体的には、CPU性能指標(ICU)が23、メモリが80GB、ディスク容量が30GB、仮想サーバー単位の帯域上限が1Gbpsとなる。価格は月額12万8000円(税別)。

FW+LBオプションでは1Gbpsクラスの広帯域に対応

 FW+LBオプションには、「スタンダード1000M」と「スタンダード10M」を追加。1Gbpsクラスの広帯域に対応する最上位版「スタンダード1000M」は大量のリクエストを迅速に処理し、複数台のLBを集約できるため、運用管理の手間を省ける。一方、「スタンダード10M」は価格を抑えたメニューとなる。価格は「スタンダード1000M」が月額22万5000円(税別)、「スタンダード10M」が3万円(同)。

IIJ GIO専用サーバサービスでは「ioDriveⅡ SLCモデル」を採用

 12コアの物理CPUと大容量メモリを顧客専用のサーバーとして利用できる「IIJ GIO専用サーバサービス」では、米国Fusion-ioの「ioDrive II SLCモデル」を搭載した新品目「Z240FI2」を追加する。

 フラッシュドライブ「ioDrive」の第二世代製品である「ioDrive II SLCモデル」には、1つの物理デバイスを2つの論理デバイスに分割する「Virtual Controller」の機能がある。この機能により、第一世代製品よりも効率的にデータ処理することが期待できるという。

 具体的なスペックは、CPUコア数が12、メモリが144GB、ディスク要用が300GB(RAID1)+ioDrive II 400GB(SLC)、物理サーバー単位の帯域上限が1Gbpsで、価格は月額15万6000円(税別)。

 これらは特にソーシャルアプリ事業者を対象とするが、それ以外の企業でも利用できるとのこと。

川島 弘之