ニュース

NEC、事件・事故を予兆する「MAG1C」発売――ネット情報や監視カメラ、匂いも活用!?

 NECは2日、SNSなどのネット情報、監視カメラの映像/音声、温度/湿度/匂いセンサーのデータなどを統合分析し、事件・事故の発生や予兆を検知する「MAG1C(マジック、Multi AGencies, 1 Concertの略)」を発売した。

 MAG1Cは、セーフティ事業体系「Safer Cities」のうち、自治体や省庁、関係機関など組織間の情報を共有する「省庁間連携ソリューション」を強化したもの。新たに、映像の改ざん検知、煙検知に役立つ匂いセンサーによる検知、多様なデータ解析エンジンへの対応といった機能を実現した。自動データ解析、事象間の関連分析、危険度予測機能といった高度なビッグデータ分析も実現している。

 具体的には以下7種の機能から構成される。

機能特長
アクセス制御統合システム全体の管理、ユーザー認証、アクセス制御
端末正当性検証(データ)映像データの信頼性検証(デジタル署名)、監視カメラ映像の改ざん検知
端末正当性検証(ソフト)監視カメラなどデバイスの信頼性検証、すり替え検知
共有デジタルサイネージ多目的なデジタルサイネージ(緊急事態発生の通知や避難経路表示など)の展開、複数期間でディスプレイリソース共有、単一コントローラによる複数ディスプレイの管理
大規模メディア解析NEC製・他社製を問わず映像や音声の解析エンジンを接続するプラットフォーム、数万台規模の監視カメラに対応、サーバーの負荷調整を実現
データ統合分析機能複数のデータ(映像・音声・匂いなど)の統合分析、イベント間の関連分析、将来発生しうるイベントと危険度の予測
GUI機能地理空間情報、画像、3Dデータなどを活用した情報表示、操作性の高いマップアプリケーションの提供

 NECは注力する社会ソリューション事業の一領域であるセーフティ関連のソリューションを、すでに世界40カ国で500システム以上導入しているという。今後も豊富な実績を基に、技術・製品・サービスの開発、パートナー連携、顧客への積極的な提案をグローバルに推進するとしている。

川島 弘之