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日立Sol、回帰テストツール新版~対応環境や付帯ツールを充実

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は19日、回帰テスト自動化ツール「anyWarp Capture/Replay」と手動テスト支援ツール「anyWarp Capture/Replay Assist」の最新版(Ver.05-00)を発表した。最新プラットフォームへの対応や、運用負荷を軽減する付帯ツールを充実させている。20日から提供する。

 昨今のソフト開発では、開発期間そのものの短縮化や開発工程の遅延によるテスト期間の圧迫により、テスト作業の効率化が求められている。また、テストのエビデンス作成は結果の正当性を証明するために不可欠なものであるにもかかわらず、手作業で行われることが多く、自動化が課題になっているという。

 そこで日立Solでは、アプリケーションに対する操作の記録と各操作の自動実行を行う回帰テスト自動化ツールや、画面の切り替わりを検知して画面キャプチャを自動取得する手動テスト支援ツールを提供している。

 具体的な機能としては、回帰テスト自動化ツールでは、アプリケーション操作の記録と自動実行、記録した操作内容の編集、テスト結果の自動検証機能を搭載。回帰テストを効率的に行え、約3000件のテスト項目で回帰テストを4回実施する場合、手作業と比べて約20%のテスト工数を削減できるという。

 一方の手動テスト支援ツールでは、テスト時の画面の切り替わりを検知し画面キャプチャーを取得し、任意のテンプレートに自動的に貼り付けるほか、異常終了時のログファイル解析や、画面表示結果とデータベースの整合性確認といった機能を搭載。取得忘れや漏れといった人的ミスを防止し、効率的なエビデンス作成作業を可能とする。こちらも約3000件のテスト項目で手作業と比べ、約9.3%のテスト工数を削減できるという。

 今回、回帰テスト自動化ツールにおいてWindows 8、手動テスト支援ツールにおいてWindows 8.1などの最新環境に対応した。また、「CSV比較ツール」や「ライセンス管理ツール」といった付帯ツールを提供。CSV比較ツールは、リレーショナルデータベースに対するSQLの実行結果を新旧比較する場合などに活用できる、テキスト値の比較ツール。従来目視で行っていた比較作業を機械化することで、作業時間の短縮と確認ミスの防止が実現する。区切り文字の指定や比較除外列の指定など高度な設定にも対応する。

 ライセンス管理ツールは、従来日立Solが行っていたライセンスキーの提供と管理を導入企業にて実施できる管理ツール。日立Solとの間で発生していたやりとりを省略でき、保有ライセンス数の範囲内であれば、ライセンスキーの発行・移動が自由に行えるため、製品を利用するにあたっての一連の管理作業が効率化できるという。

 価格は、回帰テスト自動化ツールが30万円(税別)/ライセンス。手動テスト支援ツールが月額8万5000円(同)/10ライセンス。

川島 弘之