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大塚商会、PDFセキュリティサービスの初期費用無料キャンペーン

 株式会社大塚商会は8日、クラウド型のDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)システム「たよれーる PDFセキュリティサービス」において、初期費用を無料にするキャンペーンを開始すると発表した。期間は6月末まで。

 「たよれーる PDFセキュリティサービス」は、PDFに対してさまざまなセキュリティ設定を追加し、文書を保護するクラウドサービス。新規・既存のPDFファイルを暗号化し、無関係な第三者が閲覧できないように制限することにより、セキュリティを確保する。

 特徴は、PDFを暗号化する鍵をクラウドで管理することで、動的な暗号化処理を可能にしている点。ファイルの閲覧時には、IDとパスワードを入力する必要があるが、同じファイルであっても、開く担当者(認証アカウント)によってセキュリティ設定の内容を変えられるほか、あらかじめ閲覧期限を設けたり、配信後にセキュリティ設定を変更して失効させたりすることもできる。

 また、閲覧者はAdobe Readerのみで運用可能なことから、特殊なソフトウェアを導入したり、環境設定をしたりする必要もないことのこと。管理者向けには、「どの文書に」「誰が」「いつ」「どのように」アクセスしたかを確認できる機能も提供する。

 なお大塚商会では、「製品開発時、外注先に製品の機能テストを委託する時の機能要件書とテスト計画書にセキュリティを付与し、テスト完了後にドキュメントを失効させて、ファイルの閲覧を不可能にする」「新製品の商品企画業務の中で発生する、製品ロードマップや原価情報を保護し、開示先のメンバー以外に情報が漏えいすることを防ぐ」といった利用シーンを想定している。

 価格は、10ユーザーで月額2万円(税別)から。別途、3万円(税別)の初期費用が発生するが、6月末までの申し込みに限り、初期費用を無料にするキャンペーンが開始された。また、60日の無料体験版も提供する。

石井 一志