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オラクル、18%性能が向上した仮想環境向けのエンジニアドシステム新モデル

Oracle Virtual Compute Appliance X4-2

 日本オラクル株式会社は8日、プライベートクラウド基盤を構築できるアプライアンスの最新モデル「Oracle Virtual Compute Appliance X4-2」を発表した。ハードウェアに、自社の最新x86サーバー「Sun Server X4-2」を採用し、コンピューティング性能を18%向上させているという。

 「Oracle Virtual Compute Appliance」は、サーバーやストレージ、ネットワークといった仮想環境の構築に必要なハードウェアとソフトウェアをあらかじめ統合し、提供するアプライアンス製品。ユーザーは電源を入れてから約1時間で本番環境を準備し、テンプレートに基づいて、仮想マシンを数分で実行できるという。

 その最新モデルとなる「Oracle Virtual Compute Appliance X4-2」は、サーバー基盤に8コアXeonを搭載したSun Server X4-2、ストレージ基盤に「Oracle ZFS Storage Appliance ZS3」シリーズを利用するほか、日本オラクルの仮想化基盤である「Oracle VM」、仮想ネットワーク製品群「Oracle Virtual Networking」の技術も利用されている。

 また、クラウド環境の運用管理ツールとしても利用可能な「Oracle Enterprise Manager 12c」や、ソフトウェア定義により、クラウド環境を迅速に展開・拡張を容易に・クラウド環境を設定・管理するツール「Oracle Virtual Assembly Builder」により、複数レイヤにわたるシステム全体の仮想マシン群を簡単に作成・構成できるとした。

 OSは、従来同様、Oracle Solaris、Oracle Linuxやその他のLinuxディストリビューション、Windowsをサポート。これらを同時に動作させられるため、さまざまなアプリケーションとOSが混在する仮想環境の構築に最適とのこと。

石井 一志