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Hadoop上のデータを高速に予測分析する「Skytree Server」、ブレインパッドが販売

 株式会社ブレインパッドは24日、機械学習ソフトを手がける米Skytreeと販売代理店契約を締結し、高速分散型予測エンジン「Skytree Server」の提供を開始した。ブレインパッドは日本国内におけるプレミアセールスパートナーとして活動する。

 Skytree Serverは、Hadoop環境上で動くエンタープライズ向け機械学習エンジン。Hadoop環境にあるビッグデータを用いた、高速かつ高精度な予測分析が可能となる。

 高精度な予測分析を行うには、できる限り直近までのデータを用いることが望ましいが、従来の技術ではデータの処理・分析にある程度の時間を要するため、数日前までのデータしか分析に用いることができず、さらに取り扱うデータが膨大になるにつれ、処理・分析時間がより長くなるというジレンマがあるという。

 Skytree Serverは、Hadoop環境上で動作し、サーバー台数に応じて処理速度が線形にスケールする。ペタバイトサイズのデータに対しても、Skytree Serverの台数を増やすことで、速度を落とさず処理できる点が最大の特徴という。これにより、対象となるデータが膨大であっても、できる限り直前までのデータを試用して高精度の予測モデルを生成できる。

 海外ではさまざまな業界から注目される技術とのことで、通販事業者のレコメンド、金融業界における不正検知、通信事業者の故障予測と予防メンテナンス、エネルギー関連企業におけるネットワークの最適化、オンラインゲームにおけるユーザーのスコアリングなど幅広く実用化されている。

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 ブレインパッドは、日本国内においても今後、予測分析の高速化・高度化に対するニーズが拡大することを見据え、Skytree Serverを取り扱うに至った。今後両社は、日本においてリアルタイムでのデータ分析・予測分析が重要となる業界・企業を対象に、Skytree Serverの販売と付随する分析環境の構築、ならびに分析支援サービスを提供するとしている。

川島 弘之