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NTT Com、インドで9つ目のデータセンターを建設開始
マレーシア4番目のセンターも稼働開始に
(2014/4/22 17:30)
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は22日、データセンター関連サービスを提供しているグループ会社、インドNetmagic Solutions Private Limited(以下、Netmagic)を通じ、インドで9番目となる「インド ムンバイ 5 データセンター」の建設を開始すると発表した。また、マレーシアで4番目となる「マレーシア サイバージャヤ4 データセンター」の提供を4月23日(現地時間)より開始することも、あわせて発表している。
「インド ムンバイ 5 データセンター」は、金融機関、グローバル企業などの本社が集積しているインド最大の都市、ムンバイに建設されるデータセンター。ムンバイ国際空港から車で約15分の利便性の高いエリアに、約100億円を投じて、Netmagicのデータセンターでは最大規模となる、地上8階/地下2階建ての専用ビルを建設する。
サーバールーム面積は、2500ラックに相当する約7400平方メートル。NTT Comが定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、電力・空調・通信設備の冗長化やセキュリティの確保などにより、インドで最高レベルの信頼性やSLAを備えたサービスが提供できるとのこと。一般的に、電力供給が不安定で停電も多いとされるインドでは、ムンバイは電力供給が安定していることから、ミッションクリティカルな金融機関、企業のデータセンターとして最適という。
さらに、ムンバイは比較的自然災害が少なく、治安も良好であることに加え、アジアの中でも人件費や電力コストなどが安価なため、このデータセンターの活用により、BPO先の拠点構築を低コストで実現できる点もメリットとした。国際認証に準拠した安全・柔軟な運用サービスも提供する。
NTT Comでは、インドにおけるクラウドサービスの中核拠点としても活用する考えで、
各種サービスの提供開始は2015年度第2四半期を予定している。
一方の「マレーシア サイバージャヤ4 データセンター」は、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にある総合開発地域、「マルチメディア・スーパーコリドー」の中核都市サイバージャヤに位置する施設。同都市にはすでに3つのデータセンターが稼働しているが、拡大するデータセンターへの需要に応えるため、既存の「マレーシア サイバージャヤ 3 データセンター」に隣接して、データセンター専用設計の地上4階建てのサーバー棟と、5階建てのユーザー向けオフィス棟を併設した。サーバールーム面積は、1000ラックに相当する約3900平方メートル。
こちらも、NTT Comが定めるグローバル統一設備・運用基準に準拠したサービスを提供するとのことで、異なる変電所からの異経路での受電、非常用発電機やUPSの二重化など電力設備の完全冗長化により、高い信頼性と運用体制を備えるとした。また安価な電力コストに加え、要望に応じて柔軟かつ効率的に設備を増設できるモジュラーコンセプトの採用や、建物の低層構造化などによる投資効率の向上により、東京で提供中の同クラスのデータセンターと比べ、半額以下という低価格も実現している。
なお、このデータセンターでは、コロケーションサービスに加え、Bizホスティング Enterprise Cloudと接続したハイブリッドサービスも提供されるとのこと。さらに敷地内には、将来の拡張にも対応したデータセンター建設用地を準備した。