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富士通、北米でデータセンター2拠点を新設~アウトソーシングサービスを強化

 富士通株式会社は、米国の東西両岸の2拠点において、新たにデータセンターを5月12日より順次開設すると発表した。主に日系企業の顧客向けにアウトソーシングサービスおよびプライベートクラウドサービスを日本国内と同等のサービス品質で提供する。

 新設データセンターは、Tier3レベルのファシリティを備え、東海岸データセンターはニューヨーク州、西海岸データセンターはカリフォルニア州で5月12日より順次オープンする。データセンターには、それぞれバイリンガルのサービスマネージャーを配置する。

 アウトソーシングサービスは1ラック月額25万円からで、5月12日より順次提供。プライベートクラウドサービスは、昨年5月14日に発表したクラウド製品・サービス群の新体系「FUJITSU Cloud Initiative」における「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted LCP」サービスで、国内と同等の運用品質、セキュリティ、インテグレーションなどを提供する。「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted LCP」サービスは月額基本料金28万円からで、7月末より順次提供。販売目標は、新設した東西2拠点のデータセンターにおいて今後5年間で100社。価格はいずれも税別。

 富士通ではこれまで、館林システムセンター、明石システムセンターをはじめとした国内計68拠点のデータセンターと、海外の40拠点以上のデータセンターにおいて、アウトソーシングビジネスを展開。米国ではすでに3拠点のデータセンターで米国現地法人の顧客を中心にサービスを提供してきたが、日本企業のグローバル化によって、日本本社と同等品質のサービスを海外でも利用したいというニーズが高まったことを受けて、新たに米国の東西両岸にデータセンターを2拠点開設。主に日本の顧客企業向けに、日本品質のサービスを提供するという。

工藤 ひろえ