富士通、カナダ中西部のサスカチュワン州にデータセンターを新設


 富士通株式会社は28日、カナダ中西部サスカチュワン州に、富士通グループにおけるカナダ初の高グレード(Tier3)データセンターを建設すると発表した。カナダ国内の顧客にハウジングやホスティングサービス、マネージドサービスなどを提供するとともに世界各国の顧客も利用できるよう、バックアップサービスやデータ復旧サービスなども提供する予定。

 富士通は、世界100カ所を越えるデータセンターを通じて、アウトソーシングサービスやクラウドサービスなどを提供している。中でもカナダの公共分野や一般企業では、ビッグデータ分析やクラウドアプリケーションの開発、高信頼なストレージ導入に向けてIaaSのニーズが高まっているという。

 富士通は、2012年2月にカナダのITコンサルティング、ソリューションサービスプロバイダで地域に密着したビジネスを推進するTechnology Management Corporation(TMC)を、富士通カナダが買収したことで、カナダにおけるICT市場に確固たるポジションを築いた。

 新センターにおいては、サスカチュワンの気候を利用し、屋外の外気により冷却するフリー・クーリングを採用するなど、グリーンICTに対応したデータセンターを実現する方針。加えて、今後2年間にカナダ東部および中央カナダそれぞれに、2つのTier3データセンターを建設し、データセンター事業のさらなる強化に取り組む予定としている。

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(川島 弘之)
2012/11/28 17:34