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日商エレ、物理占有型リモートデスクトップを提供~「HP Moonshot」活用

 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は17日、「HP Moonshot System」の「HP ProLiant m700サーバーカートリッジ」と「Citrix XenDesktop」を組み合わせたリモートデスクトップソリューションの提供を開始した。

 HP ProLiant m700は、1つのカートリッジに独立した4ノードを実装し、4.3Uシャーシに45カートリッジ/180ノードを実装可能なカートリッジ型サーバー。従来のブレード型サーバーよりもさらに高密度実装が実現する。

 カートリッジには、CPUコア4基、GPUコア128基を持つ「AMD Opteron X2150」を搭載し、グラフィック性能を必要とするリモートデスクトップにも最適という。仮想化によるリモートデスクトップ環境(VDI)と違い、仮想化技術は使わず、物理的にカートリッジ上の各ノードを1ユーザーに提供。各ユーザーがその物理リソースを占有する。そのため、仮想デスクトップで課題となっている、動画やOAアプリの動作が緩慢、OSの便利な機能が使えないといった問題を解決できるという。また、仮想化ソフトの初期導入コストや構築時間を必要としないのもメリット。

 この仮想化しないリモートデスクトップ環境のことを、日本HPは「HDI(Hosted Desktop Infrastructure)」と呼んでいる。

 HP Moonshot Systemは、Citrix XenDesktop 7.1にフルスタックで対応する。今回のソリューションにより、VDIと同等のサービスレベルを保持しながら、ハイパフォーマンスなリモートデスクトップ環境を体感できると訴求。さらにVDIとHDいが混在するハイブリッド環境の展開も可能で、たとえば動画再生やOAアプリの稼働率が高いナレッジワーカー/パワーユーザーにはHDIを、特定かつ負荷の軽いアプリを利用する頻度が高いタスクワーカー/ライトユーザーにはVDIを提供するなど、効果的に使い分けられる。

 日商エレはソリューション提供に加え、「Cloud Ready Center」における検証およびでも環境も用意するとしている。

 対応クライアントOSは、現時点ではWindows 7。今後、Windows 8にも対応する予定。

川島 弘之