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ネットワールド、「VMware Virtual SAN」導入支援サービス

仮想環境の共有ストレージを不要に

 株式会社ネットワールドは16日、「VMware Virtual SAN(以下、VSAN)」の販売と導入支援サービスの提供を開始した。併せてパートナー向け教育プログラムとして、VSANの無料ハンズオントレーニングも開始する。

 VSANは、仮想化ハイパーバイザーのクラスタ機能を実現するのに、物理的な共有ストレージを不要とするもの。各サーバーに内蔵されているHDDを束ね、SSDまたはPCIeフラッシュメモリのキャッシュで高速化してディスクグループを作成。各サーバーのディスクグループをネットワーク越しに統合し、仮想的な共有ストレージを実現する。

 VSAN上の仮想マシンには、共有ストレージを利用した場合のように画一的なサービスレベルではなく、VSANストレージポリシーに基づいて、仮想マシンごとにパフォーマンスやキャパシティ、サービルレベルを設定できるのも特徴だ。

 ネットワールドはVMwareの認定ディストリビュータとして、パートナー向けに仮想か環境の導入サービス(仮想インフラ構築、仮想インフラ移行、DR環境構築、仮想デスクトップインフラ構築)を提供してきた。今回、VSANも対象に加え、VSANの導入支援サービス、無償ハンズオントレーニングを追加するほか、ネットワールドが昨年オープンした「Pre Integration Center」にて、VSAN環境を事前に構築してから出荷するサービスも始める。

 具体的なサービスは以下の通り。

・無償ハンズオントレーニング……ネットワールドの環境を利用し、各製品の基本的な利用方法の習得を目指す。個別開催、オンサイト開催、内容などをカスタマイズできる。

・Jump Startサービス……独自のテキストを利用し、各製品の実践的な利用方法の習得を目指す。

・PoC構築支援サービス……PoC(Proof of Concept)環境の構築を支援する。

・設計支援サービス……事前ヒアリング、基本構成の決定支援、定例ミーティング、構築立ち会いなどを行う。オプションで要件定義書、環境設計書、運用設計書の作成も行う。

・導入サービス……事前オンサイトヒアリング、構成内容の確認、インストールに必要なパラメータの決定、設定シートの作成、各製品・コンポーネントのインストール、動作確認、引き渡し説明を行う。

・運用手順書作成サービス……VMware製品を基に構築された環境の運用手順書を作成する。

川島 弘之