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長野中央病院、電子カルテの運用基盤にCisco UCSを採用

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は8日、長野県の長野中央病院が、電子カルテシステムの運用基盤に、シスコのサーバーシステム「Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)」とスイッチ「Cisco Nexusシリーズ」を採用したと発表した。

 長野中央病院では、2013年の増改築工事に伴って電子カルテシステムを刷新。さらに、それまでは物理サーバー上で運用していた電子カルテシステムを仮想環境に移行することで、システムの多機能化・高機能化による処理負荷の増大にも対応可能な、信頼性の高いシステムを構築したという。

 新たな電子カルテシステムを運用する仮想化環境には、Cisco UCSのラックマウントサーバーを利用し、高い仮想サーバー集約率と省スペース化を実現したとのこと。またネットワークは、Cisco UCSとの親和性を考慮してCisco Nexusシリーズを採用し、サーバーとストレージ間の接続をすべて10Gigabit Ethernetに集約させている。

 なお、この環境では、仮想化環境のネットワークに最適化されたシスコのA-FEXテクノロジーを利用することにより、仮想マシンのサーバー間移動がハイパーバイザーと連動し、ユーザーが意識しないほどの高速移動を実現した。加えて、仮想化環境でのネットワーク通信の高速化と仮想ネットワークを含む、シンプルなネットワーク管理を実現したとのこと。

 さらに、今後想定されるサービス処理増加・変化にあわせてサーバーを追加する場合にも、シンプルなケーブリング作業と、短時間での仮想環境への組み込みが可能としている。

石井 一志