ニュース

ミドクラとソフトバンクテレコム、NW仮想化を利用した標準IT基盤の共同検証

 ミドクラジャパン株式会社(以下、ミドクラ)は31日、ソフトバンクテレコム株式会社が、「標準IT基盤プロジェクト」の検証環境に、ミドクラのネットワーク仮想化ソリューション「MidoNet」を導入したと発表した。両社は共同で技術検証を開始している。

 サービスやアプリケーションの迅速な開発が求められる中、ソフトバンクテレコムでは今後のサービス展開の加速を図るため、「標準IT基盤プロジェクト」として新たなIT基盤の構築を計画。オープンソースのクラウド管理システムであるOpenStackと、ミドクラのMidoNetを使った実験環境を構築し、検証作業を実施している。

 ここで採用されたMidoNetは、物理的なネットワークから論理的なネットワークを分離するネットワーク仮想化ソフト。従来のネットワーク機器やVLANではボトルネックになってしまっていた、ネットワーク構築の自動化、柔軟性、スピードといった面を解消できるため、既存のネットワーク機器を活用しながら、将来の規模拡張にも備えたインフラ構築が可能になる点がメリットという。

 ミドクラは、今回の検証を通じてオープンアーキテクチャを取り入れ、自動化と効率性を実現できるIT基盤の技術開発、構築や運用ノウハウの蓄積したい考え。将来的には、ソフトバンクテレコムのクラウドサービス、プライベートクラウド構築におけるビジネスパートナーとして、国内外でソリューションやサービスの展開を目指すとしている。

石井 一志