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NEC、仮想サーバー・ネットワークを一括管理できる「IaaS運用自動化ソリューション」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は27日、仮想サーバー環境とSDN対応の仮想ネットワーク環境を一括管理できる「IaaS運用自動化ソリューション」を発表した。なお、このソリューションの提供にあたっては、日本マイクロソフトの統合管理ツール「System Center」と、NECのSDNコントローラ「UNIVERGE PF6800」を連携させるインターフェイスを両社で共同開発しているとのこと。

 「IaaS運用自動化ソリューション」は、サーバー管理者がネットワーク環境までを一元管理できるようにするソリューション。System Centerから、仮想サーバーの生成やVLAN設定などの制御に加え、仮想スイッチの初期設定と一括変更、仮想ネットワークの生成・変更・削除などを実施できるようにしている。このように、サーバー管理者が使い慣れたツールからの一元管理を実現することで、設定変更など、日々の運用管理工数を最大75%削減するという。

 さらに、仮想サーバーと仮想ネットワーク双方の払い出しプロセスも自動化可能。利用部門の申し込みを受けてから提供までの時間を最大85%削減できるとした。また、新規に物理サーバーを追加した場合でも、Windows Server 2012 R2 Hyper-Vの仮想スイッチをOpenFlowに対応させる拡張ソフト「UNIVERGE PF1000」の追加と管理が、System Centerから自動的に行える。

 なお、すでにNECのSDNコントローラ「UNIVERGE PF6800」を導入しているユーザーは、「PFCライセンス発行Webシステム」から、UNIVERGE PF1000とインターフェイス(VSEMプロバイダ)を無償でダウンロードできるとのこと。

 価格は、Windows Server 2012 R2 Standardライセンス×1、System Centerライセンス×1、UNIVERGE PF6800×1、UNIVERGE PF5220×1、UNIVERGE PF1000、VSEMプロバイダといった最小構成で、520万円(税別)から。別途、管理用のサーバーも必要となる。

石井 一志