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ニフティクラウド、迅速なサーバー復旧を可能にする「IPアドレス付替サービス」

 ニフティ株式会社は13日、クラウドサービス「ニフティクラウド」において、「IPアドレス付替サービス」と、Office利用ライセンスが付いたWindows Serverイメージ「Windows Server リモートデスクトップ接続 Microsoft Office(Standard/Professional Plus)」を提供開始すると発表した。

 新メニューのうち「IPアドレス付替サービス」は、固定IPアドレスをサーバーに設定/解除できるサービス。グローバル/プライベートいずれも、ゾーンごとに5個まで取得可能だが、IPアドレスの指定はできない。

 これを利用すると、例えば、「メンテナンス目的で本番系サーバーを代替サーバーと入れ替える場合に、本番系サーバーに設定しているIPアドレスを代替サーバーにそのまま付け替える」といったことが可能になる。この場合、ネットワーク設定を変えずに済むので、メンテナンスによる停止時間を短縮できるのがメリットになるという。

 また、提供中の「カスタマイズイメージ」機能を用いてあらかじめサーバーのバックアップイメージをとっておけば、運用中のサーバーに問題が生じた際、バックアップイメージからサーバーを作成してIPアドレスを付け替えることも可能で、サーバーの迅速な復旧を行えるとした。

 価格は、1IPあたり月額500円(税別)。

 一方の「Windows Server リモートデスクトップ接続 Microsoft Office(Standard/Professional Plus)」は、Microsoft Officeがインストールされたサーバーイメージで、Microsoft Officeの利用に必要なリモートデスクトップサービスをあわせて提供する。ユーザーはコントロールパネルからその月の利用ライセンス数を報告するだけで、クラウド上にあるライセンスが付与されたMicrosoft Officeを使えるという。

 これを利用すると、ニフティクラウド上で簡単にOffice実行環境を構築できるため、サーバーの保守管理やライセンス管理にかかる工数が削減可能。Windows Server 2003のサポート終了を前に、Office環境をクラウドに移行する際の移行先としても適しているとのこと。

 価格は、Office Standardが月額1700円(税別)、Office Professional Plusが月額2300円(税別)で、利用するMicrosoft Officeのライセンス1つにつき、月額570円(税別)のRDSライセンスが1つ必要になる。また、別途OSやサーバーの利用料金も必要。

石井 一志