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社内とクラウドのシームレスな接続方式を検証、日立「先端クラウドラボ」新設

 株式会社日立製作所(以下、日立)は4日、社内システムとクラウドサービスを有効につなぎ、業務への本格活用を推進する「先端クラウドラボ」を新設した。

 クラウドサービスを業務利用するために、課題となるのが、企業の社内システムとクラウドサービスをいかに接続するか。場合によっては、既存環境の改修やセキュリティの確保が課題となってしまう。

 先端クラウドラボでは、社内システムとクラウドサービスを相互につなぐセキュリティゲートウェイを有した環境で、クラウド先端技術の実用化に向けた検証を行う。

「先端クラウドラボ」概要図

 具体的には、クラウドサービスと社内システムの間にDMZを設置。セキュリティゲートウェイ上の共通サービスによって、社内システムとクラウドサービスをシームレスに連携させる。同時に、それぞれのアプリ間でデータを連携させる方式を開発・検証する。

 併せて、既存の社内システムに影響を及ぼさずに、社内からクラウドサービスにアクセスする方式や、BYODなどを見据えて社外からもセキュリティゲートウェイを介してアクセする方式、セキュリティゲートウェイ上でユーザー権限に応じたアクセスコントロールやコンテンツフィルタリングの方式なども開発・検証する。

 現在、先端クラウドラボでは、AWS、サイボウズ、マイクロソフト、セールスフォース、Sansan、ウイングアークなどのクラウドサービスパートナーや、アセンテック、シトリックス、ヴイエムウェアなどの製品パートナーと連携し、クラウドの先端技術を共同で検証している。今後もパートナーを拡大する方針。

川島 弘之