ニュース

NEC、モバイル活用のクラウド型POSを国内提供~O2O機能も強化

 NECは27日、タブレットを活用したクラウドPOSサービス「NEC モバイルPOSソリューション」の国内提供を発表した。パートナー企業が提供する予約管理システムやO2O型電子レシートシステムとも連携。外食・小売・サービス業などの中小規模店舗を中心に、3月から提供する。

NEC モバイルPOSの画面イメージ

 同サービスでは、タブレット端末を活用し、店舗管理(精算・売上管理・分析)、決済(電子マネーなど)、CRM(会員管理、ポイント・クーポン)などの機能をクラウドで提供する。店舗管理などの機能を低価格・短期間に導入できるのが特長。先行して台湾の飲食店クチコミサイト「iPeen」を運営する紅谷資訊股有限公司と提携し、iPeenの加盟店へ2013年5月から提供している。

 機能面では、O2O機能を強化。株式会社VESPERの予約管理システム「TableSolution」との連携により、従来は手作業で行われていた、予約台帳や顧客台帳の情報とPOSで管理する情報の統合管理を実現。店舗配席から注文管理、会計までの一連の業務を効率化した。

 また、株式会社ログノートのO2O型電子レシートシステム「iReceipt」とも連携。iReceiptアプリ会員は、店舗での会計時に電子レシートをスマートフォンで受け取って表示できるため、レシートの紛失や印字の経年劣化を防げる。一方、店舗は、購入データに基づき顧客に適したクーポンや新商品情報を電子レシートに表示するといった販促促進がかのになるという。

 上記のほか、首都圏のレストランや美容院などのクーポン付フリーペーパー「クーポンランド」を発行する株式会社サイファとも販売で提携。今後も、全国への展開に向けて販売パートナーを拡大する意向を見せる。

 価格は、オプション機能の利用有無、機器構成、購入サポート利用有無により異なるため、個別見積もりとする。NECは2018年度末までに国内外で計10万店舗への提供を目指す。

川島 弘之