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NTTPC、無線LAN経由で社内への接続を可能にするサービス

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は19日、法人向けトータルネットワークソリューション「Master'sONEサービス」のラインアップに、Wi-Fi経由で社内LANへの接続を可能にする「無線LANサービス」を追加すると発表した。同日より、受付と提供を開始する。

 「無線LANサービス」は、店舗やオフィスなどに設置した無線LANアクセスポイントから、セキュアなIP-VPN回線を利用して社内LANへ接続できるようにするネットワークサービス。セキュアに無線LANを使うために必要な認証基盤(IEEE 802.1X認証)をクラウド型で提供するほか、拠点側に設置するアクセスポイントのレンタルから、これらの運用・管理までをワンストップで提供するため、ユーザー側の負担を軽減できる点が特徴という。

 具体的には、IEEE 802.1X認証による機体認証機能を提供し、なりすましや不正接続による社内ネットワークへの侵入を防ぐ。この際に必要な証明書は、企業ごとに構築したプライベート認証局より発行可能。また、カスタマーコントロールによる認証ログ管理機能を備えているので、不正な通信を早期に検知し、被害を防止できるとした。あわせて、Wi-Fi接続時はAESによるデータ暗号化を行い、無線区間における通信内容の窃取や改ざんを防ぐ。

 なお、NTTPCのリモートアクセスサービスと併用して外出先からアクセスする場合には、認証(証明書)を共通化することで、社内(Wi-Fi)/外出先(LTE・3G)を意識することなく、シームレスにスマートデバイスを利用できるとのこと。

 導入はアクセスポイント1台から可能だが、1年ないしは2年の最低利用期間が設定される。価格は初期費用が5万円(税別)、月額は2年契約の場合で3000円(税別)からで、別途Master'sONEネットワーク契約が必要。また証明書認証の費用として、1端末あたり月額500円が必要となり、サービス内に含まれる証明書については、1年の最低利用期間が設定されている。

石井 一志