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NTTPC、BYODに適したリモートアクセスサービス~データやアプリの公私分離に対応

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は4日、法人向けトータルネットワークソリューション「Master'sONEサービス」のラインアップに、BYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用)に適したリモートアクセスサービス「セキュアリモートアクセス(スマートデバイス型)」を追加すると発表した。12月4日より提供開始する。

 「Master'sONEセキュアリモートアクセス(スマートデバイス型)」は、BYODの実現に必要な、データやアプリケーションの公私分離を中心としたモバイルアプリケーション管理(MAM)機能と、VPNを利用したリモートアクセスをセットにしたサービス。最低10IDから利用できるため、BYODを検討中の企業も試験導入が行いやすいという。

 提供する機能のうちMAM管理では、企業データを端末に保存し、移動中などのすき間時間にメールを確認したり、スケジュールを更新したりすることが可能。端末にデータを保存しているため、電波の届かない場所でも企業データへアクセスできるほか、データは暗号化され、セキュリティを確保する。また、端末紛失時などには企業データのみの遠隔削除に対応し、個人データには影響を与えないという。

 業務で利用するアプリケーションやVPN接続設定は自動配布を行え、私物端末へのキッティングの負荷や、利用者の端末設定の手間を軽減できる点も特徴。セキュリティポリシーに違反した端末に対しては、自動で企業データの削除などを行える仕組みも提供されており、システム管理者の運用管理を軽減する。

 加えて、リモート接続のためのワンタイムパスワードを提供する無料オプションや、企業ネットワークへ接続する端末を制限する「機体認証オプション」も提供される。

 1IDあたりの価格は、初期費用が3000円(税別)、月額費用が1500年(税別)で、最低契約期間は1年(以降、1年単位で更新)。ID追加の場合も10ID単位での受け付けになるほか、別途Master'sONE ネットワーク契約が必要となる。また機体認証オプションは、1IDあたり月額200円で、最低20IDから利用できる。

石井 一志