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スマホで牧場経営、簡単に牛の個体管理ができるアプリ「Farmnote」
(2014/2/5 11:40)
株式会社ファームノートは、スマートフォンで牛の個体管理ができるアプリ「Farmnote」を3月10日より提供する。
同社によれば、日本の牛の飼養頭数は437万6000頭(農林水産省、平成22年畜産統計より)でほぼ横ばいだが、農家の離農とともに1戸あたりの飼養頭数は年々増加しており、牛の個体管理の重要性が高まっている。
酪農・畜産で利益を上げるためには、牛の健康状態を維持して「病気させない」ことが重要で、そのためには牛の状況をリアルタイムに見える化して適切な対策を実施する必要だが、現場では牛の個体管理を紙やExcelで行っているため、事務工数が大きく、情報共有もしづらいのが現状とのこと。
また、酪農ではミルキングパーラーなどに付属する個体管理システムがあるが、PCに戻ってデータを打ち込まなければならないため、あまり活用が進んでいないという。
Farmnoteは、ITリテラシーが低い人もタッチ操作だけで「かんたん」に個体情報を登録できるよう開発されたアプリ。普段利用しているメモ帳をFarmnoteの「ノート」機能に置き換えるだけで、牛への対応履歴や疾病・繁殖などの情報(以下、活動履歴)をタッチ操作で登録できるようになり、いつでもどこでも牛や牧場の状況を見える化できる。
具体的に「疾病・投薬履歴」「種付け・繁殖履歴」「肉牛の肥育成績」「乳牛の搾乳成績」を管理可能。カレンダーで「作業予定」も管理でき、状況に応じた牛のリスト表示にも対応する。また、牛の一生をストーリーで確認したり、経営指針との実績比較などリアルタイムに牧場の状況を把握したりすることも可能だ。
システム自体はクラウドサービスとして提供されるため、スマートフォンで入力したデータはほかのタブレットやPCなどでも閲覧可能。登録された活動履歴はFarmnoteのフィードに表示され、牧場で起きたさまざまな出来事をリアルタイムに複数のスタッフで共有できる。フィードにコメントすることで、Farmnote上でのコミュニケーションも可能。
Farmnoteは3月10日に北海道帯広市で開催される農業ITイベント「ファームノートサミット2014」で発表し、クラウドサービスとAndroidアプリをリリースする予定。まずは無償版を公開し、夏頃をめどに牛群管理・カスタムレポートなどの大規模経営向け機能を実装した有償版を提供する。