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日本IBM、セキュリティ運用監視サービス「IBM MNSS」が次世代IPSに対応

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は4日、セキュリティ運用監視サービス「IBM Managed Network Security Services(MNSS)」の対象プラットフォームに、IBMの次世代IPS(侵入防御システム)「IBM Security Network Protection XGSシリーズ」を追加すると発表した。4月1日より提供開始する。価格は、「IDS/IPS監視サービスSelectグレード」の場合、月額29万4300円(税別)。

 「IBM MNSS」は、東京を含む世界10拠点のIBMセキュリティオペレーションセンター(SOC)から、24時間365日体制で、セキュリティ専門技術者が監視・分析・運用を行うサービス。IBMが持つセキュリティ研究組織「X-Force」のナレッジや、グローバルで培ってきたサービスの経験を生かし、IDS/IPS、ファイアウォール、UTM(統合脅威管理)といった、顧客のネットワーク環境に設置されたセキュリティ機器を介してサービスを提供する。

 今回はこの対象機器に「IBM Security Network Protection XGSシリーズ」が加わったことで、自社製品を熟知したセキュリティ専門技術者が同シリーズの性能を最大限活用できるようになったため、より高いセキュリティを実現できるとしている。

 例えば、「IBM Security Network Protection XGS シリーズ」がActive Directoryなどのディレクトリサービスと連携し、検知した攻撃とユーザー情報を関連付けた通知を行うことにより、企業におけるインシデントレスポンスの工数削減に貢献できるとのこと。

 また、SSL通信を単独で復号して監視・分析できるので、従来必要とされていたSSL復号機が不要になり、Webトラフィックの可視化を実現するほか、Webアプリケーション識別機能、およびIBMが収集したブラックリストを活用し、クライアントPCに感染したマルウェアと攻撃指令サーバー(C&Cサーバー)間の通信を発見する、といったことも可能になるとしている。

石井 一志